シンガポールはまたまたヘイズだ〜なんて思って、元気出すためにレザミのランチについてでも書こうと昨日ブログをアップしたら、その記事を書いている間に日本は大変なことになってました。
大雨で鬼怒川の堤防が決壊し、その他の地域も大雨でいろいろと問題勃発。。。
とても心配です。
どうか被害が最小限に抑えられますように。
一人でも多くの方が無事でいますように。
自衛隊の方達も救助活動、本当にお疲れ様です&ありがとうございます。
そして、今日は9月11日。
忘れもしない9.11テロ。
TV画面で見てる映像が信じられなくて、飛行機がビルに向かってるけど、これって本当の話?と本当に疑いました。
あまりにも想像を超えた出来事すぎて。
最近も悲しいニュースばかりで、見ていて辛くなるので、完全にニュース離れしちゃったなぁと思います。
現実逃避はいけないと思いつつ、ネットでニュースを読んでも、サクッと読んだだけなのに、どよーんとした気持ちになるばかり。
日本のニュースも世界のニュースも恐ろしいものが多くて、時々怖くなります。
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さて、そんな今日は、明るい気分になるために、一時帰国の時のちょっといい話。
ブログに書こうかどうか迷いましたが、こんないい話なのに、いつものごとくすぐに忘れてしまいそうなので、自分の日記の代わりとして書いておくことにしました。
とある日本の真夏日。
一時帰国中、私は実家に泊まらせてもらっていて、両親とタクシーで近くの映画館に行き映画を観て帰ってるところでした。
帰りもタクシーで帰りたかったのですが、全く捕まらず、電車を乗り継ぎ、駅から3人でアスファルトの歩道を歩いてる途中にコロンと突然小さな音がして、自分の右耳についていたフープピアスがとれたことに気づきました。
6時から映画を観たので、9時半過ぎに通った帰り道はかなり真っ暗。日本の住宅街って、意外と暗いんです!
だけど落ちた瞬間もわかったし、すぐ見つかるだろうと、iPhoneのライトをつけて道を照らして探索。
しかしながら、なかなか見つからない!
両親も一緒になって、探してくれるものの、フープピアスは姿を見せてくれません。
ホワイトゴールドのフープピアスだったので、ライトを照らせば反射してピカッと光るのではないかと思っていたのですが、フープピアスだけに転がってしまったのか、落とした場所近辺を這いつくばるように探しても見つからないんです。
そうこうしてるうちに、近くでやっていた盆踊りか夏祭りに行ってきたと思われるご家族が団体でやってくるのが遠くの方に見えました。ガヤガヤ話している声が聞こえて、子供が5人ぐらい?ご両親もいて、どうやら2家族の模様。自転車もこがずに押してます。子供達はおそらく小学生ぐらいでしょうか。
これは困った。もしかしたらスニーカーに踏まれてしまうかもしれないし、自転車のタイヤに踏まれてしまうかもなぁと思っていたら、遠くの方で声がしました。
「あれ、何か探してるみたいだね。」
うわっ、恥ずかしい、私のことだーと思いつつ、必死でピアスを探す私と両親。
すぐ見つかると思ったのに、なかなか見つからないねーと焦ります。
そしたら、さっきより近づいた距離でお父さんらしき男性が、「何を探してるんですかー?」と大きな声で聞いてきます。
まだ近い距離ではなかったので、私も少し大きな声を出して「ピアスを落としてしまいまして。」と答えました。
そしたら、そのお父さんが子供達に、よし、じゃあみんなで探そう、こういう時は助け合わないと、と声をかけてるんです。
声が聞こえてる私は、うわっ、それは申し訳ない、もう夜も遅いし、子供達も疲れてる時間だしと思い、近づいてきた皆さんに、「大丈夫です、大丈夫です、行ってくださ〜い」と伝えたら、子供達がすでにDSのライトをつけて探す気満々でいてくれてる!
そして、お父さんが「いやいや、こういうのは大勢で探した方が早いし、子供達も探したいから〜」と一言。
自転車を押してるお母さんも一緒に参加してくれて、子供達は「何落としたのー?」とフレンドリーに聞いてくれたので「こういうのを落としちゃったの」と私の片耳に残っているフープピアスを見せると、すごい勢いで道路にある花壇の中まで探しまくってくれて。
なんだかそれだけでとても嬉しくて、でも、これはなんとしても見つけないとむしろ皆さんに申し訳ないと変なプレッシャーを感じ、必死で探します。
が、15分ぐらい探しても見つからず、その前に私と両親ですでに10分以上探していたので、皆さんに「一緒に探してくれてありがとうございます。でも見つからないので、明日の朝にでも明るくなってからもう一度探しにくるので、もう大丈夫なので帰って下さい。私達ももう帰りますので。本当にありがとうございました。」とお礼を言って、なんとかその場を離れて帰ってもらうことにしたんです。
その瞬間に自転車を押していたお母さんが、「落としたのって、これですか?」道路の隅っこを指し、iPhoneのライトで照らして見たところ、まさに私のフープピアス!!
大きめのフープピアスだからキラっと光るかと思いきや、隅っこのコンクリートに立てかかるように縦になっていて、全然目立ってなかったんです!
しかも大きめのフープピアスだから、コロコロと転がったようで、音がして落としたと思った場所から思ったよりも動いた場所にありました。
もちろん私も大喜び、そして一緒に探してくれた子供達も宝探しの宝が見つかったように喜んでくれて。
感謝の気持ちを伝えたら、お父さんが一言、「子供達も探したかったから探しただけなんで。」と。
かっこよすぎる!!
いや、きっとね、こういうお父さんに育てられている子供は確かに自主的に探してくれるようになると思います。
でも、道路のちょっと離れた場所でこういう時は助け合わなきゃって子供達に言ってたのも聞こえていたし、この台詞は我々に気を遣わせないように言ってくれたんですよね。
でも、子供達にも、見返りを求めて探したわけではなく、自分達で探したくて探したんだと伝えるようにも聞こえて。
これって、誰かを助ける時にとても大切なことかも。
困ってる人がいた時に、時々声をかけたいけど、もしかしておせっかい?とか迷惑かな?と考えてしまったり、まるで偽善者のよう?と思ってしまったりすることもこれから大人になっていく過程の中で出てくるかもしれないし。
でも、その前に助けたいと思った瞬間のその気持ちに素直に従えばいいんだよなぁと、私もはっとさせられました。
そして、このご家族達へのお礼は、私がまた別の方達を助けることでしていきたいな、と心から本当に心から思ったんですよね。
Real Pay Forward体験というか。
あまりに感動して、その日はずっとこの一連のことを事細かくシンガポールにいる夫にチャットで報告してました。
それから数日後。。。
新橋駅の地図案内掲示板の前で友人と待ち合わせ中、外国人の3人組が地図を見てました。
iPhoneを見ながら、スペイン語で話してます。
特に迷ってる感じでもなく、駅の地図とグーグルマップを見比べて納得してる様子。
スペイン語がわからないので、雰囲気からしかわからないのですが。
で、どうしようとほんのちょっとだけ躊躇しましたが、私もいつも海外で助けられているしと勇気を出して声をかけてみました。
そしたら、なんと、築地市場に行きたいのに、国会議事堂の方向に行こうとしてた!!(笑)
公園つながりで、日比谷公園を浜離宮と間違え、その近くにある国会議事堂を築地市場なんじゃないかと勝手に確信してた!!(笑)
思い切って声かけてよかったです!!
あまり英語が話せないようだったので、近くの人達にも聞きづらかったのかもしれません。
一応駅の地図は漢字表記だけではなくローマ字でも書いてあるのですが、小さくて読みづらいからParkのとこだけで判断したのかな。
その次の日。。。
今度はJR東京駅の改札口の中で、改札口方面を指差ししながらちょっとした言い合いをしてるっぽい欧米人のカップルを発見。
ただ単に痴話げんかしてるのに間に入るのも悪いしなぁと思ったのですが、明らかに方向で迷ってそう。
フランス語で会話していたので、本当に迷ってるかはよくわからなかったのですが、そのジェスチャーから迷ってるだろうと思って、また思い切って声をかけてみました。
そしたら、M-Lineに行きたいと言うので、M-Lineてなんのことやらと思うと、指差してる方向を見ると丸の内線で、確かに赤いMマークだったので、JRの改札口を出て、彼らが指差した方向に行けばいいよと伝えると、女性が男性に向かって、だから言ったじゃん、方向はそっちであってるのよみたいなことをフレンチで会話してます。
なんだ、大丈夫だなと思った瞬間、このJRの改札を出れないって言うんです。
彼らはJR東京駅の改札の中にいるのに。
え?切符持ってる?と聞いたら、これと見せてくれて覗き込んだら、彼らが持ってるのは地下鉄1日乗車券。
そりゃーJRは出れないはずだ!!
ということで、これは地下鉄用で、M-Lineはこれで乗れるけど、JRには別の切符で乗りましたよね?と聞くも、彼らはこの地下鉄1日乗車券で乗ったと言い張るんです。
うーん、それは困った。そんなはずはないはずなんだけど、、、どうやって地下鉄1日乗車券でJRの電車に乗ったんだろうと不思議に思いながら、改札口の横に駅員さんのいる大きな窓口があったので、その窓口に行って聞いてみるといいよと伝えた瞬間。
男の人が、ハッとした顔で、バッグからクリアファイルを取り出して、これかも!みたいなフレンチを咄嗟にしゃべり、私に見せてくれたのが、たぶん外国人用の観光パスで、滞在中はJRに自由に乗れるチケット。(だと思う。ちゃんとは見てないけれど、なんだかそんな感じでした。)
そうして、意気揚々とJR改札口方面に向かって行きました。
めでたし、めでたし。
助けられる側も、助ける側も、どちらもほっこりした気持ちになりますね。
助けられる側はもちろんですが、助ける側もほっこりした気持ちになぜかなるんだなぁと。
旅行中は私もいろんな方達にさんざん助けてもらってるので、日本に帰ったら(もちろんシンガポールでもですが)、迷ってる人や困ってそうな人がいたら積極的に声をかけてみようと心新たに思いました。それで日本に旅行してよかった〜って思ってくれたらとっても嬉しいですしね。
そして、フープピアスを道路で一緒に探してくれたご家族の方達は、実際にフープピアスを見つけてくれたこと以上に、いろんなことを気づかせてくれたなぁと。そう思うと余計に大感謝です。