ソール・ライター展 |
記事別にアクセス数を見てみたら、京都のグレロというフレンチビストロについて書いた記事にアクセスが集中してます。
いつもアーユルヴェーダの石鹸についての記事がアクセス数でトップのことが多いのですが、その10倍を余裕で超える数のアクセスがグレロの記事に集中していてびっくりしてます。
テレビか何かで取り上げられたのでしょうか?誰か知ってる方いたらぜひ教えて下さい!
さて気を取り直して、いつも通りのブログを。
ちょっと前ですが、ソール・ライター展に行ってきました。Saulという名前からして印象に残るフォトグラファーです。
平日の夕方に文化村ル・シネマに行き、こんな時間だから空いてるだろうと思ったらなかなかの盛況ぶり。
私は今までこのフォトグラファーのことは全然知らず、たまたまシンガポール時代の友人に映画「写真家ソールタイター 急がない人生で見つけた13のこと」を誘ってもらったことがきっかけで彼のことを知りました。
まず映画で彼がどんな人で、どんな人生を歩んできて、そしてどんな写真を撮ってきたかを見て理解してからこちらの写真展に足を運んだため、写真の前にある説明がスーッと頭に入ってきて、写真自体もこれが映画で出てきたものの原画かぁ!という風にグッと近く感じることができました。
映画で背景をよくわかっていたのでより楽しめた気がします。
ソール・ライターはとても多くの写真を撮っていますが、その中でも私は雨の写真が好きです。
雨で曇った窓ガラスにしずくが流れたり、誰かが文字を書いたりした部分から垣間見える外の世界。その偶然の瞬間を切り取って撮影するソール・ライターは、撮影のために作りこまれたものを撮るのは好きではなく、ふらっと歩いていたら見つかる日常の中のワンシーンを撮るのが好きな人です。
とはいえ、彼の撮ったファッション誌Harper's BazaarやVogueの写真は今見てもとってもかっこいいのです!(サイトからお写真お借りしました。)
全然錆びれてない。古く感じない。むしろ今の感じがするくらいおしゃれ。
こんなに素晴らしい写真を撮るのに、ソール・ライター自身はファッション誌の撮影はお金のための仕事と割り切っていて、とりたてて成功しようという野心もない人で、ただただ「日常」で彼の目にとまった瞬間を撮影したいという究極なマイペース型の人。
だからこそ毎日の生活に起きているちょっとした素晴らしい瞬間を逃さずカメラで撮り続けられたのかなと思います。
写真の構図がまるで撮影後にトリミングされたみたいで、独特でスタイリッシュです。まるでポスターみたい!
私は雨の時の窓ガラス越しの写真や傘の写真が特に好きです。
あと、「靴磨きの靴」というタイトルの写真がどれもぼろぼろの靴で、穴がぽっくりあいてたりソール部分がすでに剥がれそうになっている靴を撮っているのですが、そんなところに目をつけて少し皮肉ぽくもあり、でも確かな愛情を感じられて、そんなソール・ライターの一面も好きでした。